食道と胃のつなぎめの括約筋がゆるいため、胃酸の食道への逆流がおこり胸焼け、つかえ感が生じます。
内視鏡的に食道にビラン、潰瘍を認める逆流性食道炎とビラン等の異常がみられないが、胸焼け等の逆流症状を訴える非ビラン性胃食道逆流症があり、いずれも胃酸分泌を抑える薬が有効です。
肥満者、高齢の女性(特に、背中が丸まった方)に多く、非ビラン性胃食道逆流症は若いやせた女性に多い。咽頭炎やせきの原因になっている方もいます。
非ビラン性胃食道逆流症は逆流性食道炎より、胃酸分泌抑制剤の効きがやや悪く(薬の効きが遅いこともある)、安定剤や漢方薬が有効なこともあるようです。