内痔核:いぼ痔

内痔核(ないじかく)は肛門内の血管のこぶです。誰にでもあり、血管性のクッションとして肛門の閉じる事に役立っています。しかし、長年の排便時のいきみやアルコールや刺激物の多量摂取でうっ血(血の淀み)が起こると、クッションは大きくなり、その支えが緩み、肛門外に脱出したり、出血するようになります。こうなると治療が必要です。

内痔核はその症状により4段階に分類します(Goligher分類といいます)。

Goligher分類 1度 Goligher分類 2度 Goligher分類 3度 Goligher分類 4度



2度までは規則正しい排便習慣や、生活、食事習慣の改善のみで軽快することが多いです。それでも良くならない際は軟便剤や内痔核のうっ血や炎症をおさえる座薬が必要になります。

3度になりますと残念ながら手術や注射治療が必要になります。

結紮切除術
痔動脈を結紮(糸で縛り)し、内痔核を切除する方法です。大きく脱出するものや内痔核だけでなく外痔核もあるなど、どのような痔核でも治せる優れた方法です。しかし、手術ですから、手術後に創の痛みや出血することがありますので1週間は注意が必要です。

PPH法
1993年イタリアのロンゴ博士により開発された特殊な手術器具を用いた手術方法です。内痔核を切除せず、痔核上部の直腸粘膜を環状に切除し、同時にホチキスのようなもので縫い合わせることにより、内痔核を肛門内部につり上げて治します。更に痔核は血流も遮断され縮小もします。痛みを感じる肛門上皮を切らないので痛みが少なく社会復帰が早いのが利点です。しかし、適応は限られ外痔核がある方には不向きです。また、術後出血がみられることはありますので、入院が必要なことが多いです。

ALTA注射療法(ジオン)
内痔核を切らずに注射で治す新しい治療法で、根治が可能です。もちろん保険も利きます。ALTAとは硫酸アルミニウムカリウム・タンニン酸水溶液のことで、2005年3月に登場した硬化剤です。今まで手術以外になかった脱肛する内痔核を根治させる画期的な治療法です。

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ALTA注射療法