機能性上部消化管症候群(FD)

機能性上部消化管症候群:FD(functional dyspepsia)とは、胃もたれ、みぞおちの痛み、食欲不振、悪心、嘔吐といった症状があるが、内視鏡で観察しても強い胃炎や潰瘍等の明らかな異常(器質的疾患)がなく、胃の働きが不良等(機能的疾患)が原因と考えられるものをいいます。

みぞおちの痛みを訴える潰瘍症状型、胃もたれ、食欲不振、悪心、嘔吐をきたす運動不全型、どれにもあてはまらない非特異型に分けられます。

潰瘍症状型には酸分泌抑制薬、運動不全型には運動機能改善薬、非特異型はストレスが原因と考えられ、精神安定薬、抗うつ薬、抗不安薬や自律神経調整薬が使われます。